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多汗症の治療は皮膚科?美容外科?部位別治療方法や費用〜効果まで徹底調査

暑い時は誰でも汗をかくと思いますが、中には多汗症という症状に悩まされている人もいいますよね。

 

多汗症とはその名の通り汗がたくさん出てしまう症状ですが、何が原因でどんな治療法があるのでしょうか?
ここでは多汗症についてさまざまな情報を紹介していきます。

 

なぜたくさんの汗がでる?汗の出るメカニズムと原因

汗は暑い時などに自然と出てくるものですが、そもそもなぜ汗は出てくるのでしょうか?
多汗症の原因や治療方法を知る前に、まずは汗が出てくるメカニズムを知っておきましょう。

 

人間は生きている限りは汗をかき、寝ている間も汗が出ています。
汗は主に体温調節のために出てくるもので、汗をかくことで体にこもった熱を外へ逃がす働きをしています。

 

まず脳の視床下部にある「体温調節中枢」から交感神経に命令が出され、そこから汗を分泌する汗腺に指令が出されて発汗するというメカニズムになっています。

 

脳からの命令は体温が37度以上に達すると出される場合が多く、人間が平均で37度以下の体温を保てるのはこのため。

 

しかし、汗には体温を調節する「温熱性発汗」だけではなく、興奮した時や緊張時に出てくる「精神性発汗」や、辛い物を食べた時などに出てくる「味覚性発汗」があります。
これは交感神経が興奮状態で反射的に汗が出てきてしまっている状態。

 

 

そして、汗は加齢とともに量と質が変わってくるといわれています。
「若い頃は汗がたくさん出たけど臭いは気にならなかった」という人が、加齢するとともに「汗がドロドロになって臭いが気になり始めた」というような感じです。

 

これは加齢や運動不足による発汗機能の低下が原因であるといわれています。


 

多汗症はワキだけではありません!部位と種類

多汗症と聞くと脇を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、多汗症は脇に限ったものではありません!

 

では、どの部位が多汗症になりやすいのでしょうか?
メカニズムも含めて解説していきたいと思います。

 

ワキの多汗症

まずは一番多い脇の多汗症(腋窩多汗症)です。
脇の多汗症は、交感神経が優位になって汗を出す「エクリン線」が活発に動いてしまうことが原因です。

 

脇にはエクリン線が集中しているため汗が出やすいのですが、異常な量の汗は交感神経が関係しているといえるでしょう。

 

しかし、エクリン線から出される汗だけが多い場合は、ワキガに関係する「アポクリン腺」の汗ではないため多汗症=ワキガと考えるのは間違いです。

 

手の多汗症

脇の次に多いのは手の多汗症(手掌多汗症)です。
「手のひらの汗が気になって握手ができない!」というような人は、手の多汗症が考えられます。

 

手のひらの多汗症も交感神経が優位になってしまっていることが原因で、日常生活に支障をきたすような場合は治療が必要です

 

足の多汗症

足の多汗症(足底多汗症)は、足の裏に異常に汗が出てしまう症状です。
重度になると足の裏から汗が滴り落ちるほど出てきてしまう場合も!

 

足の裏は多くの汗腺が集中しているため汗をかきやすい部位なのですが、異常な量の汗は交感神経が優位になっていることが原因だといえるでしょう。

 

顔や頭の多汗症

顔や頭など、人目につきやすい部位にも多汗症の症状はあります。
顔や頭は隠しようがないため、大量の汗をかいていると非常に恥ずかしい思いをしてしまいますよね。

 

女性の場合は化粧が崩れてしまい、最悪な状態に!
顔や頭の多汗症の原因も交感神経が優位になっているということ。

 

多汗症は、いずれの部位も交感神経が関係しているということになります。
ちなみに、更年期障害で顔が熱くなったり大量の汗が出るのも、自律神経が乱れて交感神経が活発になってしまっていることが原因です。

 

多汗症の治し方※内服薬の効果と手術の効果はどう違う?

多汗症は辛い症状なので何とかして改善したいと思うはずです。
では、多汗症を治すにはどんな方法が効果的なのでしょうか?

 

「今年こそ多汗症を治したい!」と思っている人は、気になる改善方法があったら迷わず試してみましょう♪

 

塗り薬で汗を抑える?保険も利いて手軽にできる方法

多汗症は外用薬(塗り薬)で治療することが可能です。
多汗症に効果が期待できる外用薬は「塩化アルミニウム製剤」。

 

塩化アルミニウムを配合した塗り薬は汗の出口を塞ぐ働きがあるため、汗の分泌量を減らすことができます。

 

汗が多い脇・手のひら・足の裏などに塗るだけなのでとても手軽ですが、効果を実感できるまで2週間程度かかってしまう場合も…

 

もちろん効果の感じ方には個人差がありますが、即効性を求める人には効果が物足りないと感じてしまうかもしれません
ただ、効果を実感できてからは週に1~2回塗るだけで汗を抑える効果を持続できます☆

 

 

塩化アルミニウムによる治療は保険適用で皮膚科や美容外科などで受けることができますが…
塗り薬そのものには保険が適用されない場合が多いようです。
費用は病院によっても差がありますが、平均的に3000円以上はかかるといわれています。


 

多汗症に有効な内服薬はコレだけ?

多汗症に効果的な内服薬といえば「抗コリン剤」でしょう。
抗コリン剤の中で唯一保険適用になるのが、「プロ・バンサイン錠」。

 

神経の末端から放出される「アセチルコリン」の働きを抑え、ボトックスに似た作用が期待できるといわれています。

 

しかし、汗だけではなく他の腺から出される分泌物も抑制してしまうという副作用のおそれが!
例えば唾液・胃酸・涙などの分泌量が減る可能性があるため、口内の渇きなどの症状が出やすくなるといわれています。

 

 

他にも多汗症の治療に使用される抗コリン剤はありますが、保険適用ではないことが多いため多少費用が高くなってしまう可能性があります。
できるだけ費用を抑えたい人は、治療の際に医師に相談するようにしてみてくださいね。


 

多汗症にも漢方が効果的!副作用のない漢方でゆっくり治療

漢方はさまざまな体の治療に効果的ですが、多汗症に効く漢方薬ももちろんあります☆
例えば…

 

・不安や緊張が原因の多汗症には「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」
・ホルモンバランスの乱れが原因の多汗症には「女神散(にょしんざん」
・辛い物を食べると大量に汗が出る人には「茵陳蒿湯(いんちんこうとう)」
・太り気味で汗だけでなくむくみがある人には「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」

 

ここで紹介したもの以外にも、漢方には多汗症に効果的なものがたくさん!
漢方は病院でも処方してもらえますが、ネット通販やドラッグストアでも購入できるものがあります。

 

基本的に漢方はゆっくりと効いてくるものなので、効果を実感できるまでには時間がかかるかもしれませんが、副作用の心配もなく安心して試すことができますよ。

 

サプリで多汗症改善!有効な成分とは?

多汗症を緩和させるにはサプリメントもおすすめです♪
サプリメントは医薬品ではないためほとんどの商品に副作用の心配もなく、体の表面だけではなく内側から多汗症を緩和させることが期待できます!

 

多汗症にはどんな成分が配合されているサプリメントが効果的なのかというと…

 

「カリウム」

 

体内に溜まった余分な水分を排出させる働きがあります。

 

「大豆イソフラボン」

 

ホルモンバランスを整える働きがあるため、交感神経の過敏による多汗症に効果的です。

 

「柿渋エキス」

 

緑茶タンニンの70倍以上の消臭効果があります。

 

多汗症を緩和させるために大事なのは、汗を抑えてワキガの臭いを消臭する効果が期待できるかどうかでしょう。

 

多汗症緩和のためにサプリメントを試したいという人は、上記で紹介したような効果的な成分が配合されているかをしっかり確認するようしてくださいね。

 

永久ではないけど注射で夏だけ乗り切る方法

多汗症には「A型ボツリヌス菌毒素製剤」を注入するボトックス注射も効果的♪
A型ボツリヌス菌毒素製剤には汗を出す神経の伝達をブロックする働きがあります。

 

やり方は、両脇に15ヶ所くらい注射をするというもの。
クリニックによっては痛みを伴う場合もあるので、「多汗症の治療のため!」と思って頑張って耐えましょう!

 

ただ、ボトックス注射は残念ながら永久に効果が持続するわけではありません。
効果は4~9ヶ月程度だといわれているため、薄着になる夏の間のみの多汗症対策と考えたほうがいいでしょう。

 

費用は、保険適用の場合は両脇で3万円程度だといわれています。
保険適用でない場合は5万円以上はかかる可能性も!

 

また、治療直後には内出血や赤く腫れるなどの症状が出て、一時的に他の部位の汗が増えるなどの副作用のおそれがありますが…

 

 

これらの症状は時間の経過とともに治まるようです。
ボトックス注射は、治療の痛みや一時的な副作用を覚悟したうえで受けるようにしてくださいね。


 

半永久的に多汗症とさようなら!手術で多汗症を治す

一時的にでは半永久的に多汗症を治したいという人には、手術による治療がおすすめです。
多汗症の手術にはいくつかの種類があります。

 

超音波による治療(ETS手術も含む)

 

汗を出すエクリン線やアポクリン腺を、超音波による熱でダメージを与えて破壊する方法です。
マイクロ波」などの超音波を照射することで破壊するため、メスは使いません。

 

即効性があり半永久的な効果が期待できますが、「代償性発汗」などの副作用が出る可能性があります。
また、完全に汗腺を切除できない可能性もあり、この場合は汗腺が復活してしまうおそれがあります。

 

費用40万円くらいが目安とされでかなり高めです。

 

反転剪除法(脇におすすめ)

 

脇を4~5センチ程度切開し、皮膚を反転させて汗腺などの皮下組織を切除する方法です。
汗腺を完全に切除してしまうということで、半永久的に汗を止めることができます。
ただ、切開した傷跡が残るというデメリットがあります。

 

費用は保険診療の場合は5万円程度で済む場合もありますが、自由診療の場合は30万円程度かかるといわれています。

 

吸引法(脇におすすめ)

 

脇の下に数ミリの穴をあけて、穴から管を通して汗腺を粉砕・吸引する方法です。
傷口も小さく体への負担も少ないのですが、効果が3~6ヶ月と短め。
こちらは一時的な対策におすすめの治療法だといえるでしょう。

 

費用は大体15万円程度だといわれています。

 

 

ここで紹介した手術方法は一般的なもので、病院によっては他の手術を選択できる可能性もあります。

 

ただ、多汗症の手術はいずれにしてもかなり高額!
半永久的に多汗症を治療するには、それなりの出費を覚悟する必要があるでしょう。


 

多汗症は何科を受診したらいい?病院での治療方法

多汗症の治療には塗り薬・内服薬・注射・手術などがあると紹介しましたが、これらは何科を受診すればいいのでしょうか?

 

皮膚科で行う治療方法と費用!保険適用になる場合も!?

多汗症を治療できる病院の一つめは、皮膚科です。
皮膚科では、外用薬・内服薬・イオンフォレシス・ボツリヌス療法・手術などの治療法があり、医師に「原発性腋窩多汗症」と診断されれば保険適用となります。

 

治療にかかる費用は保険診療と自由診療によって異なりますが、保険診療の場合は患者の負担は3割となります。

 

受ける治療によっても費用は異なりますので、心配な人は治療を受ける前に医師に尋ねてみましょう。

 

美容外科で行う治療方法と費用!注射や手術で多汗症の悩みを解決

多汗症を治療できる病院二つめは、美容外科です♪
美容外科は各種整形手術・豊胸・脂肪吸引などができますが、多汗症の治療もできるんですね!

 

治療方法は、ボトックス注射・超音波治療・シェービング法などが考えられます。
「腋臭症」(ワキガ)の場合は保険適用で治療できる場合もありますが、美容外科での多汗症治療はほとんどが保険適用外!

 

ですから、一番低価格のボトックス治療でも一回13000円~40000円程度はかかってしまいます。
ミラドライなどを使用した手術やシェービング法は、150000万円~450000万円くらいはかかるということで…

 

美容外科で多汗症治療をするには、あらかじめ貯金をしておく・ボーナスを使うなど出費に備える必要があるでしょう。

 

部位で多汗症の治療方法は変わる!?部位別治療方法

多汗症の治療方法はいくつかありますが、部位によって治療方法が多少違います。
ここでは多汗症の部位別にどんな治療をするのかを紹介していきます☆

 

ワキの多汗症

まずは多汗症に一番多い脇ですが、治療方法は以下の4種類が主になります。

 

・外用薬  ・内服薬  ・注射  ・吸引  ・手術

 

治療を行うのは皮膚科か美容外科のどちらか。
脇の多汗症の場合、症状によっては保険適用になります。

 

手の多汗症

次に、手の多汗症治療についてです。
治療方法は…

 

・外用薬  内服薬  ・イオントフォレーシス療法  ・注射  ・手術  ・心理療法

 

手のひらの多汗症の治療には、「イオントフォレーシス療法」というあまり聞き慣れない治療方法があります。

 

これは、容器に水を入れて弱い電流を流し、そこに手を入れて汗腺にダメージを与えるという治療法。
また、心理療法は自律神経の働きを自分で調節できるようにする「バイオフィードバック療法」や、緊張をほぐす「催眠療法」などが用いられます。

 

いずれも皮膚科か美容外科で治療を受けることができます。

 

足の多汗症

次に、足の裏の多汗症です。

 

・外用薬  ・内服薬  ・イオントフォレーシス療法  ・注射  ・心理療法

 

足の裏の多汗症治療にはあまり手術は行われず、その他は手のひらの多汗症とほぼ同じ治療方法になります。

 

顔や頭の多汗症

最後に一番汗が目立つ顔や頭の多汗症治療です。

 

・内服薬  ・注射  ・手術  ・心理療法

 

顔と頭の多汗症治療には外用薬は使われません。
確かに、頭の場合髪の毛が邪魔で塗りにくいですからね!

 

その他は他の部位とほとんど同じ治療方法で、やはり皮膚科や美容外科で治療を受けることになります。

 

汗を止めすぎても危ない!?汗が止めたから起こりうる危険性

多汗症のように汗が出すぎる人にとっては、汗は本当に邪魔なものだと思います。
何とかして汗を止めたいためにさまざまな治療を受けるのですが…

 

実は汗を止めすぎるのは危険でもあるのです!
汗は体温を調節するために出てくもので、体温が37度以上になると体を冷やすために分泌されるといわれています。

 

ですから、必要以上に汗を止めてしまうと…
体温調節が上手くできなくなる可能性があり、最悪熱中症を起こしやすくなることも!

 

 

余分な汗が邪魔なのは分かりますが、体にとって必要な汗まで止めてしまうのは危険なのです。
多少の汗は、「体を守るために必要だから出る」と考えるようにしましょう♪


 

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